日本茶「煎茶」の製造卸・小売販売。お茶の返礼品・贈答ギフトは、創業百年お茶専門の茶通亭まで。
お知らせBLOG
2023/04/04 08:30
お茶のソムリエ茶師をご存知でしょうか。
様々な品種の茶葉をブレンドし、単一の茶葉では生み出せない深みのある味わいを創り出す、それが茶師の役割。最高の味わいを求め、茶葉のブレンド(合組)を日々繰り返す。数十種類の茶葉の配合を、納得いくまで少しずつ少しずつ変えていくことで、ブレンドの回数は十回、二十回と増えていき、それに伴いかかる日数も三日、七日と増えていきます。
同じ配合でも季節や時期により微妙に変わる味わいを、納得いくまで追い求めること。それは美味しいお茶をお届けするいという、老舗の責任と茶師のプライドです。
茶通亭では、よく知られている茶の王道「やぶきた」品種の他、鮮やかな緑とまろやかな甘みが特徴の「さえみどり」、濃厚な旨みが際立つ「ゆたかみどり」等、茶師によって厳選された品種茶葉をブレンドすることで単一品種(シングル茶)だけでは生み出せない複合的なコクと旨みを最大限に引き出しています。
・契約茶農家「安心で安全」なお茶づくり
茶通亭では、選りすぐられた契約茶農家が栽培する茶葉を使用しています。土造りはもとより、農薬使用基準、肥料の選定、茶葉の摘採基準を定め、各生産農家ごとの生産管理記録を保管、追跡調査ができるように整備。安心して美味しいお茶をお召し上がりいただけるよう、茶葉の生産管理を徹底しています。
・旨味の素「芽重型:がじゅうがた」仕立て
ソムリエブレンド煎茶で使用する茶葉は全て「芽重型:がじゅうがた」の茶園仕立てにて栽培したもの。芽重型の茶園は、茶樹につく茶葉の数を少なく仕立てることで、一芽・一芽にグッと旨みを凝縮させていきます。それは単純に言えば【茶園の収量:出荷量が減る】コトを意味し、一般的には茶農家の収益にも関わってきます。
しかし、茶通亭では「茶の味わい・美味さとバランス」を優先、同じ価値観で協業できる茶農家との契約栽培でこれを実現しています。芽重型仕立ては、葉肉が肥え茶葉のフォルムは多少太めになりますが、それが”旨み”のよりどころです。
・水色の素「芽重型:がじゅうがた」仕立て
生葉を摘採する前、約七日間程茶園に覆いを掛け、直接日光を遮る【かぶせ仕立て】を行います。これにより甘み成分を多く含んだ緑の濃い茶葉が生まれ、鮮やかな緑の水色と、旨みの多いお茶ができていきます。手間を惜しまず、お茶を追求する姿勢を契約茶農家と共に実践しています。
・香りの素「遠赤焙煎」火入れ
ソムリエブレンド煎茶は、最終仕上げ工程での「遠赤焙煎」火入れ加工により、さらなるコクと旨みと爽やかな香りを引き出しています。茶葉を芽の大きさで【4種に仕分け】し、その茶葉・芽それぞれに適した火加減で旨みを最大限に引き出す焙煎加工をしています。茶葉を見極め、できる最大を実践すること。最後まで手間をかけ、皆さまへのお届けまで見守る責任を全うしています。
・ソムリエが目指すのは「茶のオーケストラ」
その名の通り、茶通亭「ソムリエブレンド」煎茶は、茶師によるこだわりと責任がとても大きな部分を占めます。茶葉は生き物であり、その年で味わいも香りも旨味を変化します。そんな茶葉と契約茶農家と共に「最高な味に仕上げる」役割を担い、今年の味を決める重要なポジション。
茶通亭ではこの役割を、私が担っております。ソロでなく調和のとれたアンサンブルに、そして味の厚みとスケールをもたらすオーケストラへ。一切の妥協はありません、ただ寡黙に真剣に茶通亭の顔:フラッグシップであるソムリエブレンドは美味しい、と喜んでいただける茶を追求して参ります。ぜひご賞味ください。
▼ソムリエブレンド煎茶一覧
茶通亭 四代目茶師 植松崇宏